入学式が終わり、ベクと一緒に帰っていると
「お前、チャニョルて奴に
一目惚れしただろ。」
と、いつになく真剣な目をして
私に言ってきた。
今日、クラス中の女子の注目を集め
私の隣の席に座った男子のことだ。
「え？！どうして？･････解る？｣
少し顔が火照るのが自分でも解った。
｢そりゃ、付き合い長いからな！
図星か。顔赤いぞ。笑
よし、俺がどんな奴か探り入れてやるよ。｣
今度は茶化すような感じで言ってきた。
｢やめて。｣
そう静かに言ったとき
ベクは既に先を歩いている。
私はその場に立ち止まった。
ベクは振り向いて、
んだよ、マジな顔して、
と言いたげな様子だ。
｢私に構わないで。今までもそうだった。
何かとベクが関わるから！｣
少し声が大きくなってしまった。
そこまで言うとベクが私の言葉を
遮るように、
｢俺が関わるから彼氏が出来ない、てか？｣
いつもなら冗談ぽく言うのに･･･
怒った？
｢俺は男だからな。ま、あいつとは
良い友達になれそうだし、俺の方が
先に仲良くなるかもな！｣
｢お前も頑張れよ。｣
そう言うとベクは
背を向けて手を振って先に帰ってしまった。
一人の帰り道は初めてだ。
急に胸が苦しくなって涙が溢れ落ちた。
どうして、どうして涙が出るの？
🌹
翌朝、いつもなら家の門の前で
待っていてくれる
ベクはいなかった。
先に行ってしまったらしい。
一人で歩いていると、ご近所の方に
どうしたの？珍しいね。喧嘩でもした？
と言われ苦笑いした。
なんだろう、何？このモヤッとした感じ。
🌹
教室前の廊下まで来ると
ベクとチャニョルさんの声が聞こえてくる。
楽しそう。もう仲良くなったんだ･･･
私が教室に入るとベクがチラッと
私の方を見るので、
思わず目を逸らしてしまった。
ベク、怒ったかな･･･？
なに？
ベクが怒ったかどうかなんて
関係ないじゃない、と頭を振っていると
｢こいつ、幼馴染みなんだ。
家が隣でいつも俺が面倒みてる。笑｣
ベクが言う。
｢面倒みてなんて頼んでない！｣
と私が言うと
｢仲が良いんだね。羨ましいな。｣
とチャニョルさんが微笑みながら言った。
急に恥ずかしくなって、
ベクを恨めしく思っていると、
｢俺たちバンド組むことにしたんだ。
将来絶対有名になるから、今のうちに
お前ファン1号にしてやるよ。｣
え？
～続く～
🌹🌹
あら？おかしいなぁ。笑
今回はチャニョルさんとお付き合いする
方向になる予定だったのですが、
ベッキョンさんと運命の糸で繋がっている
みたいな展開になってきました。
でも、大人になって結婚の話になると
また別の人が出てきてしまうかもです。
どうなるのでしょう。
私にも解りません。😅😁
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