EXOに心奪われて❤️

I think about you 24/7 and pray for your health and happiness.with a lot of love. I spell my love for you. I love EXO , Roses and The Tale of Genji.

幼馴染みの恋 #12

『二人の間で』

 

「おまっ、今の話聞いてたのか?」

 

ベクは、私に聞いた。

その言い方は責めるのではなく

とても優しい。

 

『ごめんなさい。片付けどうなったかな

と思って来てみたら、二人の話し声が

聞こえたから・・・』

 

ベクの優しさが私の胸を締めつける。

顔を見られない。

 

私は下を向いたまま後ろを向いて

その場から離れようとした。

けれど、ギョンスさんが私の前を塞いで

首を横に振る。

 

『どうして?』

 

「逃げないで。」

 

『逃げる、てどういうこと?』

 

「僕には君が二人の間で心を揺らしている

ように見えると言ったよね。

君は二人の気持ちを知った。

君はどうする?」

 

(どうする、て私はニョルと付き合っている

のに。何を・・・)

私が困惑しているとギョンスさんが続ける。

 

「今逃げても、同じことを繰り返す

だけだよ。ずっと、逃げ続けるつもり?」

 

『ギョンス、お前・・・』

 

ベクが何故お前が、というような顔をして

彼に言葉をかけても

彼はいつものように少しだけ微笑み

その場から立ち去ってしまった。

 

 

 

『ギョンスのやつ、何なんだ。ま、いいや。

聞いていたなら、回りくどいこと

言わなくてもいいな。話し易くなったよ。』

 

ベクがさっぱりとした口調で話始める。

 

『ニョルとお前、付き合ってるんだろう。

ニョルが二人になりたいと言ってきた夏祭り

の夜、それから9月になってからの二人を

見ていて、そう思ってた。』

 

「ごめんなさい。ベクには協力してもらった

のに、直ぐに言えなくて。」

 

ベクはため息をついて、フッと笑うと

 

『全く、お前ら二人して俺に謝るなよ。』

 

『俺は、お前のことは妹のように思って

ずーっと面倒みてきたんだ。

変な気を遣うな。』

 

いつものベクの言い方だ。

 

「ありがとう。

私、ベクに沢山迷惑かけてきたね。

そして、沢山優しくしてもらった。」

 

『幼馴染みだからな。』

 

と言って優しく笑う。

 

 

でも・・・さっきのニョルの話だと、

私のこと・・・

 

でも、そんなこと聞けない。

 

 

『ベッキョン、それでいいの?』

 

「ニョル、それ以上言うな。」

 

ベクは私のほうを向いた。

 

「さっきギョンスと話していたこと。

お前は悩むな。揺れる必要は無い。

そもそも何で揺れるんだ?」

 

「お前らが付き合っていても、

俺たち三人の関係が壊れることは

無いだろう?それとも俺のこと、邪魔か?」

 

『そんな訳ないじゃない!』

 

私は怒りたいような泣きたいような

自分でも解らなくなった。

私の声が震えて泣きそうになるのを

ベクは気付いていた。

私の頭を優しく撫でながら

 

「だから、お前は揺れたら駄目だって

言ったろ。」

 

『ベッキョン、子供の頃からの二人の関係を

こんなふうにしたのは僕だ。

Ekkyonには僕よりも、』

 

ニョルにそれ以上言って欲しくなくて

私はその言葉を遮るように

 

「違う。ニョル。

私が好きなのはあなたなの。

男性として好き、という気持ちになったのはあなたなの。」

 

『な、ニョル。俺は振られたよ。笑』

 

ベク、

どうしてそんなふうに

そんなことを

笑いながらさらりと言うの。

私はニョルが目の前にいるにも関わらず

ベクに抱きついた。

 

『おい、彼氏がそこに、』

 

 

ベクの言葉はそこで止まり、

それ以上は何も言わない。

やっぱり私の気持ちを察してくれている。

 

 

ベク、腕も胸もこんなに逞しかったんだね。

子供の頃のままだったのは私だけ、

いつもベクに甘えてた。

 

自分でも解らないモヤモヤしたベクへの

気持ちも確かに恋だったのかもしれない。

 

でも、ニョルは、いつも明るいけれど

繊細で、傷つき易くて、放っておけないから

側にいたいの。

ベクは、今もそう、

強いから、大丈夫。

 

私は何も言わずにベクからゆっくりと

体を離した。

ベクは今まで見たこと無いくらい

優しい目をしていたけれど、

私にはその目が辛かった。

 

 

『じゃあな。いいか、ニョル、

そいつのことちゃんと守れよ。

寂しい思いをさせたら・・・その時は・・・』

 

『いや、何でもない。

とにかくちゃんと家まで送れよ。』

 

私の頭をポン、と叩いてベクは出て行った。

 

ニョルが、今にも泣きそうな顔をして

辛いのを堪えている。


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「ニョル・・・」

 

大きな身体のあなたを包み込むように

抱き締めることは出来ないけれど、

あなたのその優しくて繊細な心を

私は守りたい。

私が、あなたの心が安らげる女性として

そばにいたい。

 

 

ニョルを抱き締めようと

腕を伸ばしかけると

ニョルは私の腕を掴んで

頭を私の肩に置いて涙をこらえていた。

 

子供をあやす母親のように

私は彼の背中をそっとさすると、

ニョルはそれを制止するかのように、

私の腕の上から

強い力で私の背中まですっぽりと包んだ。

 

私を抱く力がもっともっと強くなり

私の身体を自分に引き寄せるニョル。

 

苦しい・・・

 

ニョル、そんなに苦しまないで。

私は彼のシャツを掴んだ。

 

ニョルの私を抱き締める力が

少しだけ緩んで

お互い、目を見つめ何も言わなかったけれど

彼の表情が和らいできたのが解る。

 

私は腕を伸ばして彼の首に回し、

彼は今度はとても優しく私を抱いた。

 

~続く~

 

🌹🌹

 

ベッキョンさん、めちゃくちゃいい男。

(に、私が書いたんですけどね。)


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優しい目❤️

 

 

ギョンスさん、相変わらずミステリアス。

いきなり見てるし。


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このギョンスさん、本当にうっとりするわ💕



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私、本当にチャニョルさんのこと

好きよね。❤️

だって、こんな姿見たら

放っておけないもの。

 

🌹

 

 

ここまでお読み頂きまして

ありがとうございました。

 

画像は全てお借りしています。

ありがとうございます。

 

 


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