EXOに心奪われて❤️

I think about you 24/7 and pray for your health and happiness.with a lot of love. I spell my love for you. I love EXO , Roses and The Tale of Genji.

君を待っていた#1【チャニョルさん動画とお写真】

チャニョルさん V LIVE 【d×V】

in Paris

 

 

 

 

画像の白い三角ではなく

文中の青い三角をクリックすると

動画が観られます。

 

 

こんばんは。

聖葉と申します。

 

チャニョルさんの美しい動画と

お写真をみると

お写真をただただ貼って

格好いい❤️と愛でるよりも

お話を創作したくなる私。

 

この中では私の名前を使っていますが

皆様のお名前に置き換えてお読み頂き、

幸せな気持ちになって頂けたら

嬉しいです。😊

 

 

 

🌹

 

 

 


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いってらっしゃい。

 

玄関を出ると聞こえてくる声。

 

私は小さな声で

行ってきます。

と言う。

 

 

何故なら

彼の姿は私にしかみえないから。

そして彼の声も私にしか聴こえないから。

 

 

 

彼は自分のことを

この部屋に棲む天使だと言う。

 

 


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そう聞かされたとき

私はそれほど驚かなかった。

信じるとか信じないとかではなく

この世には

目には見えなくても

存在するものがあってもおかしくない、

といつも思っていたから。

 

例えば精霊とか。

学生時代に習った民俗学によると

家の中にも

森の中にも

精霊がいる、と。

 

 

 


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彼は

私が生まれるずっと前に

人間に恋をしてしまった

タブーを犯した天使。

彼は他の天使と天界から怒りを買い

天界に戻ることは出来なくなったそう。

 

 

 


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そのとき恋した女性が住んでいたこの街に

彼はずっと住み続けてきた。

 

 

 


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僕はこの街の移り変わる様子を

ずっと撮り続けてきた。

人も街もどんどん変わっていく中で

変わらない、

変われないのは

僕だけだった。

 

悲しそうな目をしたのは一瞬で

もうカメラを構えて楽しそうにしている。

 

 


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ここからだと

ずぅっーと向こうから

聖葉が帰ってくるのが見えるんだよ。

 

時々写真も撮ってたんだけど

気付いてた?

 

うううん。

 

そうだよね。

こんなところからじゃ。

 

 


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ねえ聖葉、笑って。

 

無邪気にカメラを構えるチャニョル。

 

 


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・・・チャニョル。

私も・・・

私も移り変わる町並みや

その時代に生きる人としてしか

あなたの目には映らないのかな、

記憶にさえも残らないのかな。

 

何年も生きてきたあなたは

これからもずっと生き続けるのでしょう?

 

今までもそうやって

あなたに写真をとってもらった人がいて

私がいなくなった後は

また違う・・・

 

 


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チャニョルは微笑むと

少しだけ哀しそうに表情を歪めた。

 

 



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聖葉が引っ越してくるまで

僕はずっとこの部屋で

ひとりぼっちだった。

 

勿論、引っ越してくる人はいたよ。

でも、

何か気配がするから気持ちが悪い

と言って、すぐに出て行ってしまうんだ。

 

そんな噂が広まってからは、ここには

なかなか引っ越してくる人がいなくて

時々こうして屋上に上がっては

小鳥たちと話をしたり

町行く人をみていたりしたんだ。

でも、何十年と経つうちに

そんな噂も消えてしまい

聖葉が引っ越してきた。

 

 


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聖葉がきてから

僕は毎日楽しかったよ。

なかなか僕の存在には

気付いてくれなかったけれどね。

 

 

どんな服を着ていこうか

鏡の前で何着もの服をあてて

ポーズしたり微笑んだり。

 


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そんな姿を僕はいつも

こうして見ていた。

 

 

あと、

ドラマを観ては

ボロボロ涙を溢して

その後なかなか眠れなさそうなときは

僕がそっと歌を唄いながら

撫でてあげたり。

 

 


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休みの日に

好きな音楽をかけて

お気に入りの紅茶を飲みながら

ゆったりと過ごす聖葉の横で

僕は聖葉を見つめて過ごしたり。

 

 


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いつ、気付いてくれるのか

もしかして、気付いてくれないのか

と、ずっとドキドキしながら

過ごしていたよ。

 

 


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そう、始めの二週間くらいは

気付かなかった。

でも、何かを感じていた。

それが何なのかは解らなかったけれど。

 

 

 


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ある夜、私は風邪をこじらせ

高熱を出して寝込んでいた。

そのとき、

額に冷たいものを感じて

目を覚ますと

枕元にとても綺麗な青年がいて

彼と目が合った。

一瞬だけ驚いたけれど

今まで感じていた気配の主だと悟った。

 

 

 


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あのとき

聖葉はどうしてそんなに驚かなかったの?

 

 

 

んー、どうしてかしら。

それはね・・・

 

 

うん。

 

 


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たぶん、それまで私は

何だか解らないけれど

この部屋で何か気配を感じていたの。

それがあなただったと

そのとき何の疑いもなく

そう思ったの。

 

悪霊ではなさそうだな、て。笑

 

 


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そうか・・・

 

あ、いや、何だよ悪霊て。笑

 

 

嘘よ。

もしかして

ギリシャ神話のエロスが現れた?

と思ったわ。

 

 

じゃあ、聖葉はプシュケー?

 

 

そうそう!

え?

私がプシュケーじゃご不満かしら?

 

 

 


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あのさ

病気で寝込んでいるのに

怖くなかったの?

 

 

独り暮らしで病気になると

本当に心細くて、

だから・・・

人ではなくても

側にいてくれるだけいいかな、

なんてね。

見た目は人だし。

 

それに

チャニョルの目が

私のこと心配そうに見ていたから

悪い人ではないなぁ、て。

襲ってやろう、ていう感じは無かったし。笑

 

 

僕は紳士な天使だからね。

いきなりは襲わないよ。

それなりに段階を踏んでから。

 

 

ふぅ~ん。

じゃあ、これからは襲われないように

気を付けていなくちゃ、かな?笑

 

 

でもまさか天使だなんて、ね。

こんなに大きな天使もいるのね。

 

 


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小さくてぽっちゃりとしていて

子供のような姿の天使のほうが良かった?

 

 

ふふ、

どうかなぁ、そういう天使さんに

会ってみないとなぁ。

 

 


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なんだよ・・・

 

 

あれ?

拗ねちゃったの?

今のお姿の天使様で良かったです。

チャニョル、イケメン天使だから、ね。

 

 

 

 

あ!今度の日曜日

お友達と家で女子会するの。

ちょっと賑やかになるけど

チャニョル大丈夫?

ごめんね。

 

 

楽しそうだね。

人が集まるところなんて

何年ぶりだろう。

僕も楽しみだよ。

大人しくしてます。

 

 

じゃあ、私そのための

お買い物に行ってくるね。

 

うん、行ってらっしゃい。

気を付けて。

 

 



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聖葉、

この部屋に君以外の人が入ると

ずっと言わなかったことに

君は気づいてしまう。

 

聖葉が僕を、

人ではないのに

何の躊躇いもなく

受け入れたから・・・

 

 

~つづく~

 

 

天使や天界についての設定は

この創作に合わせて

私が勝手に作ったものです。

専門的な内容は解りませんので

ご了承下さい。

 

ここまでお読み頂きまして

ありがとうございました。

画像、Twitterは全てお借りしています。

ありがとうございます。

 


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