EXOに心奪われて❤️

I think of you 24/7 and pray for your health and happiness.with a lot of love. I spell my love for you. It's a Twitter account. (@loveLOEYseiha)If you can, please take a look at it.

嫁ぐ~ベッキョン編~

🌹政略結婚の相手

 

 

こんばんは。

聖葉と申します。

 

まずはこちらをご一読頂ければと

存じます。


ベクとニョルの妄想小説について - EXOに心奪われて❤️

 

 

🌹

 


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とうとうこの日が来てしまった。

 

親同士が決めた許婚。

会ったことも

声を聞いたことも

手紙を交わしたこともない男性。

 

私はその方を受け入れ

愛することが出来るのかしら。

 

でも、

お父様もお母様も

そしてお姉様たちも

皆そうして結婚なさった。

 

どなたかと自由に恋愛するなんて

私たちには出来ないのだから・・・

 

こうして嫁げること

その先が隣国の王家であることに

感謝しなければ。

いずれ私は

王妃となるのだから。

 

「ベッキョン、とても綺麗よ。」

 

『お母様・・・ありがとうございます。』

 

「まだでも、そんな浮かない顔をして。」

 

『ごめんなさい。

お相手の方に失礼よね。』

 

私がそう言うと

お母様は何かを隠して喜んでいる

子供のような微笑みを浮かべ

部屋を出ていかれた。

 

何?

お母様たら。

あんなお顔なさって・・・

 


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婚礼の儀までの時間

私は庭を散歩した。

もうこの庭の花たちともお別れね。

広い庭で花に囲まれ

空を見上げるのが好きだった。

 

 

ガゼボから庭を見渡すと

あの日のことを思い出す。

 

 

まだ私が子供の頃。

当家主催のパーティーでのこと。

 

大人たちは笑顔を振り撒き

あちらのテーブル

こちらのテーブルと

忙しく移動しては

面白くもなさそうな話に

軽薄そうな笑い声をあげていたのは

覚えている。

 

私は飽きてしまい

今いるこのガゼボ

星を眺めていた。

 

 

するとすぐ裏にある

大きな木の下に

酔った男とその男に誘われたらしき

女とがやって来た。

 

私は見つからないように

屈んでじっとその様子をうかがっていた。

 

 

何て品の無い。

 

良家の子女たるもの

このような場で、

と子供ながらに呆れて

その様子を伺っていると

男の子の声がした。

どうやらその酔った男の名を

言っているようだったけれど

聞き取れなかった。

 

「あまり羽目を外さぬように。」

 

あら、子供のくせに

随分生意気なことを言うのね。

と思いながら聞いていたが

そのカップルは慌てながらも

丁寧にお辞儀をしてその場から離れた。

 

そして次の瞬間

 

「そこに隠れているお嬢さん。

いくらご自分のお屋敷の庭とはいえ

もう夜ですから、中に戻られたほうが

宜しいですよ。それに

こどもが大人の逢い引きを覗き見するのは

よくありませんね。」

 

私は驚いて立ち上がった。

 

どうして気付かれたのかしら。

 

 

『あなたの方こそ

ご両親の元にお戻りになられたほうが

宜しいんじゃないかしら。

こんな夜に人の屋敷の庭を子供一人で

歩いているなんて。』

 

『それに!覗き見だなんて失礼ね。

ここは私の屋敷よ。』

 

「そうでしたね。お嬢様。

私が中までお送り致しましょうか?」

 

『結構よ。子供扱いしないで。』

 

自分だって子供じゃない、

と小声で言いながら

私は彼に背を向け歩き始めた。

 

ふふふ、という笑い声が聞こえた。

 

 


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あの男の子は誰?

大人の人も彼に丁寧なお辞儀をするなんて。

 

パーティー会場に戻った私は

お母様に聞いてみた。

 

『ねぇ、お母様。

今日、子供もいらしてるの?』

 

「あら、どうして?」

 

『お庭で・・・』

 

「お庭に?いらしていたの?

それよりも、いくら屋敷内とはいえ

夜に一人で庭に出るなんて駄目よ。」

 

『ごめんなさい。』

 

お母様、

いらしていた、て

当家は公爵家だけれど

お母様が敬語を遣われるということは

同じ公爵家

もしかしてそれよりも上の大公?

 

『お会いした訳ではないのだけれど。

何となく、男の子のお声が聞こえたような

気がして。』

 

「そう。」

 

とお母様は優しく微笑んで下さったけれど

それ以上のことは仰らなかった。

 

そして私は嘘をついた。

お会いしたのに、していない、と。

 

どうしてかしら。

あの男の子のことが気になる。

とても綺麗なお顔をしていたわ。

 


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ふふふ

 

どうしてこんなこと

今日、今になって思い出すのかしら。

 

私は

あの男の子に恋していたんだわ。

あのときからずっと。

 

名前も知らない

綺麗なお顔の男の子。

 

「そこで一人で微笑んでいるお嬢さん。」

 

え?

どこかで

似たような台詞・・・?

あのときの男の子・・・のような

 

振り向くと

凄く背の高い男性が

優しい目をしてこちらを見ていた。

 

『あの・・・どなた様?』

 

その男性は微笑みながら続けた。

 

「今日はこれからご婚礼だと伺いました。

そろそろお出掛けになられたほうが

宜しいのでは?

私がお送り致しましょうか?」

 

また・・・

あのときの男の子と

同じようなことを・・・

 

『何故貴方がそのことを?』

 

「私もその婚礼の儀に呼ばれております。」

 

『まぁ、ご参列下さる方でしたのね。

お父様のお知り合いの方?』

 

彼はフフッと笑った。

 

『ごめんなさい。そろそろ参ります。

失礼致します。』

 

教会へ向かう馬車の中

その男性のことを考えていた。

もしかして

あのときの男の子かしら。

とても素敵な男性になられたのね。

お父様のお知り合いなら

あの方と結婚したかったわ・・・

 

私たら

結婚直前にこんなことを考えているなんて、

何て品の無いことかしら。

 

でも・・・

 

 

お母様に子供の頃のパーティーの時のこと、

そして今あったことをお話してみた。

怒られるかもしれないと思いながらも

嫁ぐ前に話したかったから。

でも

お母様はとても嬉しそうなお顔をなさった。

 

お母様?

怒らないの?

 

教会へ着くと

先程庭で会った男性が

こちらに向かって歩いてくる。

 


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あの方・・・

 

え?

王族の方だったの?

 

 


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「お待ちしていましたよ、私の花嫁」

 

先程の男性が私に向かって

手を差し伸べている。

 

『参列者だとばかり・・・』

 

と私が言うと

 

「間違いではありませんよね。」

 

と彼が言った。

 

 

二人で笑ってしまった。

 

そして私たちは夫婦となった。

 

 

あとでお母様から聞いたお話。

 

子供の頃、あのパーティーの夜、

庭で私と彼が出会ったのは偶然ではなく

生まれたときからの許嫁の顔を彼が

一目見たくてとのこと。

そしてそのときの

私の彼へ返した言葉や話し方、

立ち居振舞い、容姿、

美しい利発的な子だと、

未来の王妃に相応しい、

 

私と結婚する日を

心待ちにしていたのだとか。

 

あの夜出会ったのは

隣国の皇太子。

 

ずっと恋していた男の子。

 

今、私はその方の妻となった。

 


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