EXOに心奪われて❤️

I think about you 24/7 and pray for your health and happiness.with a lot of love. I spell my love for you. I love EXO , Roses and The Tale of Genji.

幼馴染みの恋 #10

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『初恋には執着し過ぎないほうがいい・・・』

 

🌹

 

ギョンスさんは私のほうに向き直ると

静かに話し始めた。

 

『僕がアメリカにいた頃、中学2年の時だ。

僕には心から愛した人がいた。でも、

中学生だからということで、お互いの親は

単なるガールフレンド、ボーイフレンドな

だけで、愛だなんて、と軽く笑って

あしらった。

僕達の真剣な愛を理解してくれようとは

しなかった。』

 

ギョンスさん、

恋愛なんて興味無さそうに見えていたのに、

そんなことがあったなんて・・・。

 

『ある日僕達は、ロミオとジュリエット

ように、二人の愛を親たちに知らしめたかっ

た。教会の片隅で睡眠薬をのみ、床に座り、

僕は彼女の肩をしっかり抱き締めた。

驚かせるだけのつもりだったけれど、

冬のとても寒い日で、翌日発見されたとき、

僕達は凍死寸前だった。』

 

中学生で、そこまで・・・

 

『そのあとは大体想像がつくよね。

勿論お互いの親は激怒した。そして、

そそのかしたのは、僕だろう、

と彼女の親が言えば、僕の親は、

真面目な僕をそそのかしたあばずれ女、

と彼女のことを罵った。』

 

『親の庇護のもとにある僕達は

そんな事件を起こしてしまったから

もう、何も言い返すことなんて

出来なかった。

彼女は転校し、それ以来僕達は

道で会うことも無かった。』

 

ギョンスさんの大きな瞳が少し潤んでいた。

 

『それでも僕は彼女のことを忘れられずに

過ごしていた。これからの人生のほうが

長いのに、誰かを好きになるなんて絶対に

無いと思っていた。思っていたというより

彼女以外の人を好きになってはいけない、

それが僕へ与えられた罰であり、彼女への

償いだと自分に思い込ませていたのかも

しれないね。』

 

ギョンスさんの眉が動き

強い眼差しに変わった。

 

『高校受験の日、

僕のそんな思いを覆すことが起きたんだ。

皮肉にも彼女も同じ高校を受験するなんて。

しかも、彼女は車で送ってもらっていた。

大学生くらいの大人の男だったよ。』

 

「そんな。睡眠薬までのんで、二人とも

死んでしまうかもしれなかったくらい、

それくらい好きだったのに?!」

 

『そうだね、少なくとも僕は

彼女となら死んでも構わないと、

その時は思っていたよ。』

 

『でも、僕達は結局は考え方も行動も

感情任せのただの子供だったんだ。』

 

伏し目がちに話していた

ギョンスさんの視線が

一瞬だけ私に向けられた。

そしてまた続ける。

 

『女性のほうが現実的で、物語のような

恋愛に憧れはするものの、実際に望むことは

また別なんだよ。』

 

私はそう言われて

私は?

私はどうなの?と自問した。

私は、そんな大人な女性じゃない・・・

 

『君は、どうなのかな。』

 

まるで、私の心を読んだかのように

彼に問われたことに動揺して、聞いた。

 

「どうして、私にその話を?」

 

出会ってからまだ2ヶ月、お互いのこと、

しかもそんな辛い過去の経験を話すほどの

仲ではないと思うけれど・・・

男同士ならばまた別かもしれないけど、

女の私に・・・

 

『君が女性だからだよ。』

 

また?心が読めるの?

 

「現実的、な女性だから?」

 

ギョンスさんは頷いた。

 

何となく彼の言いたいことは解った、

気がする。

けれど、ベクとニョルのことと

どう・・・

 

『ちょっと話が逸れてしまったけど、

高校受験の日にそんな出来事があって

僕はアメリカにはいたくなくなり、

帰国することにしたんだ。そして

君たちに出会った。』

 

「今は、楽しいですか?

辛い気持ちは、少しは楽になりましたか?」

 

『そうだね。』

 

随分短い回答、と思っているとまた

 

『それ以来、僕は罰だとか償いだとかいう

考えを捨てたんだ。そして今では

女性に対して身構えることはないし、

むしろ積極的に責めるほうかな。』

 

そう言って笑みがこぼれた。

 

それはまた!180度変わってしまうなんて!

と驚いたけれど

 

「前向きになったことは良いことよね!」

 

と言ってから、何だか軽い感じかも、

と思っていたら

ベクとニョルの演奏が終わり

お客さんから沢山拍手をもらっていることに

気付いた。そして二人がこちらに戻って

くるときにギョンスさんが

 

『彼らにはこの話はまだしていないから。

僕達二人の秘密。』

 

と、ウィンクした。

うわ、思わず好きになってしまいそう。

 

「二人とも!俺たちの素晴らしい演奏、

ちゃんと聴いてた?聴いてないだろ!

何真剣な顔して話してたんだよ。」

 

とベクが言うとギョンスさんが

 

『二人の秘密だよね。』

 

と笑顔で答える。

ニョルは・・・ちょっと拗ねてる?

可愛い。

 

「ギョンス、お前、こいつに手を出すなよ。

こいつは、ニョ、あ、いや、何でもない。」

 

「あ!メニュー決めなきゃ。ね。」

 

私は冷静を装いつつも動揺していた。

 

明るく振る舞うベク、でも

何かを感じているみたい。

 

そして、明らかに私の動揺を察知して

聞きたいけれど聞けないでいるニョル。

 

そんな私たちのこれからが

見えているかのように微笑んでいる

ギョンスさん。

 

ギョンスさん・・・何を考えてるの。

 

 

~続く~

 

🌹🌹

 

ギョンスさん

現実的によーく考えてみて

結婚するなら彼のような人が良いのかも、

なんて。😆そんなことよーく考えてみても

結婚してくれませんけれどね。

 

でも、チャニョルさんもよーく考えてみて!

よーく考えなくても、良いわよね。❤️

 

ベッキョンさんは?

彼は前々から申し上げていますが

一緒に仕事をしてみたいタイプの人、

なんですよね。

こんなに好きなのにね、どうしてかしら。

私が、現実的な女性だから?笑

一緒に仕事してみたいのどこが

現実的なんでしょうねえ。😁

 

カムバ待ち遠しいですね。

待っている間、妄想でもしていないと・・・😅

 

ここまでお読み頂きまして

ありがとうございました。

 

 

画像は全てお借りしています。

ありがとうございます。

 

 


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