あの夜、ニョルとあいつは
どうなったのだろうか。
あいつの想いは伝えられたのか?
それとも振られたのか?
いやまてよ、
二組に別れて行動しようと合図してきたのは
ニョルだ。
じゃあ、ニョルもあいつのこと・・・
そうか、
そうだったのか。
も?!も、て
俺は・・・俺は違う。
ただ子供の頃からのくせで
心配性になってるだけだ。
あいつから話さないのなら
俺からは聞けない。
🌹
新学期が始まる朝、ベクはいつものように
家の前で待っていてくれた。
「おはよう。」
『おはよう。』
「あのね・・・」
『ん、何?』
「・・・うううん、何でもない。」
『おお・・・』
それだけ?
いつもなら何だよ何だよて、
からかうのに、それだけ?
私、
ベクに何を求めているんだろう。
それに、
あの時笑顔が消えたのも気になるけど
今更聞けない。
高校生だし夏休みも終わって
ベクも大人になってきたのかな。
今までとは何か違うよね。
🌹
教室の入口でベクは、
「みんな!おはよう!元気だった?」
と、これまで通り朝からハイテンションな
能天気男に戻った。
ニョルはそれに応えるように
えくぼが可愛い笑顔で手を振って、
視線は私にくれた。
私も微笑み返して
ベクの横を通り抜けようとしたら
ベクが私の方にチラッと視線を向けた。
さっきのハイテンション顔ではなかった。
「な、何?」
ベクは何も応えず
「ニョル!今日から文化祭に向けて
気合い入れて練習するぞ!」
ニョルと肩を組んでまた笑顔になっていた。
🌹
あの夜からニョルと私は
残り少ない夏休みの間、
二人で会う時間を作っては
お互いが
知らないことがあるのを無くしたくて
沢山話をした。
そして、
今までベクに頼っていたことを
これからは自分に頼って欲しい、
そう言われた。
ベクは幼馴染みで、これまで
本当の兄妹のように過ごしてきたかも
しれないけれど
僕は
男として君のことを守りたい、とも。
あの夜を境に
私たち三人の気持ちは少しずつ変化し、
その関係性も変わっていくのだと
それぞれが感じ始めていた。
🌹
今朝はベクと一緒に登校したけれど
このままでいいのかな、よくないよね。
ニョルには
自分を頼って欲しいて言われたし、
二人のことを黙ったままて、
私の気持ちを知っていて
協力してくれている
ベクにも気がひけるな・・・
まだニョルもベクには話していないようだし
どうしたらいいの?
~続く~
🌹🌹
こう展開したらどんな気持ち?
じゃあこうなったら?
と、三人それぞれの気持ちになって
書いていますので
なかなか胸キュンで辛くなってきます。
疑似恋煩いですね。笑
さて、タイトルを統一させて頂いてから
最初のお話となります。
ギョンスさん、出てくるの?
さあ、どうでしょうか。😊
「ギョンスやー。」
(チャニョルさん風に。😆)
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