高校で知り合ったベッキョンと僕は
直ぐに意気投合し、バンドを組んだ。
入学式の日、教室で僕の隣の席に
座っていた女の子は彼の幼馴染みだという。
他の女子は僕のことをアイドルか
何かのように、見かけてはひそひそと、
そしてわざと聞こえるように
格好良い！とか、キャーこっち見た！とか
うるさい中、彼女だけは違っていた。
初めは僕のことを見つめていたようだけれど
目があうと恥ずかしそうに顔を
背けてしまい、騒ぐこともしない。
その奥ゆかしさが、
今まで僕の周りにはいないタイプで
初めて会った日から気になっていた。
自分からは言いたくは無いけれど
僕はこの身長を活かして時々だけど
モデルの仕事をさせてもらっている。
（決して自慢している訳ではない。）
本当に時々なので知らない人の方が多いと
思うけど、それでもファンクラブのような
ものがあるらしい。
ただの学生なのに僕は恥ずかしいし、
もっときちんと
仕事としてやっていけるかどうか解るまで、
そっとしておいてほしい。
Ekkyonは
僕のことをベッキョンの友達として、
そして学生として、
恥ずかしがりながらも普通に接してくれる。
一緒にいて安らぐんだ。
🌹
バンドの練習をするようになってから、
ベッキョンから彼女の話をよく聞いていた。
子供の頃から本当の兄妹のように
いつも一緒で、
身体があまり丈夫ではないけれど
１人で頑張ってしまうので、
ちゃんと見ていてあげないといけないから、
妹のお守りをしているようなものだ、と。
でも、そう言いながらもいつも
ベッキョンは嬉しそうに彼女の話をする。
そしてそんな話を聞いているうちに
僕も子供の頃からの彼女を知っているような
気持ちになった。
でも、それは気持ちだけだ。
ベッキョンと彼女が
子供の頃から過ごしてきた長い時間と
僕がこれから彼女を知る時間との差を
埋めることは出来ない。
辛い･･･
こんな気持ちになったのは初めてで、
僕はEkkyonのことを愛しい存在として
見ていて、心の中でそれがどんどん
大きくなっていくのが解った。
ベッキョンも、多分そうだ。
口ではあんな言い方をしているけれど、
ただの幼馴染みだったら
あそこまで彼女のことを心配したり、
嬉しそうに話したりはしないだろう。
ベッキョンは自分の気持ちに
気付いていないのか？それとも
気付いていても隠しているだけなのか？
Ekkyonはどうなんだろう。
ベッキョンのことを？
確かめたい、そして
自分の気持ちも伝えたい。
🌹
夏祭りのときに、僕は
Ekkyonと2人になりたかった。
僕の気持ちはまだベッキョンには
話していない。誰にも。
だから、僕が二組に別れて行動しよう、と
ベッキョンに伝えたとき、
驚くこともなく、すんなりとOKしてくれた
ことは意外だった。
Ekkyonのこととなるといつも心配している
ベッキョンなのに？
でも、僕がEkkyonのほうに向こうとした時、
ベッキョンから笑顔が無くなるのが見えた。
その時僕は思ったんだ。
もしかしたら･･･
🌹
ベッキョンもEkkyonも良い友達だ。
ずっと3人で楽しく過ごしたい、だけど
僕たちは小さな子どもとは違う。
いつまでも幼馴染みに拘っていて、
それでいいのか？
僕はEkkyonに触れたかった。
抱き締めた身体はとても小さくて
力を入れると折れそうだった。
ずっと僕の腕の中にいてほしい。
ずっと僕が守りたい。
ベッキョンの元へは行かないで。
暫くEkkyonのことを抱き締めていた。
そして
彼女の
小さくて綺麗なピンク色の唇は
とても柔らかくて温かくて･･･
甘い香りが心地良かった。
目を閉じたまま、Ekkyonは
僕の背中にそっと手を伸ばし
その小さな手で優しく抱き締めてくれた。
もう、誰にも渡したくない。
～続く～
🌹🌹
(///∇///)
妄想小説とはいえ、
チャニョルさんにこんなに愛されてしまって
（自分でそう書いたんでしょ！）
幸せ過ぎて、もっと･･･❤️
え？もっと何？
現実は甘くない。
でも、言霊ていうし、もしかしたら
甘い現実も起こり得るかも。💕
(起こり得ないです。しっかりと
地に足つけて、厳しい現実世界を
僅かな体力で生き抜いて下さい！)
現実を少しでも楽しく過ごせるように
甘い妄想させて下さい。m(__)m
ここまでお読み頂きまして
ありがとうございました。
画像は全てお借りしています。
ありがとうございます。
