ベッキョンとは血液型も星座も同じ。
だからといって気が合うかというと、
お互い似過ぎていてぶつかってばかり。
それでも家が隣同士の幼馴染みということで
いつも(仕方なく)行動を共にしていた。
小、中だけではなく
高校まで同じ学校になってしまい、
お陰でご近所の方からは
「長い付き合いだね。
将来は結婚式するんでしょう。笑」
などと言われる始末。
🌹
まだ風が少し肌寒いけれど、
桜は満開で、入学式に相応しい朝を迎えた。
私は相変わらずベクと一緒に歩いている。
二人で高校まで行く途中、
もう、こんなんじゃ彼氏も出来ないよ!
と、心の中で呟いたつもりが
声に出して言ってしまっていたらしい。
「え?何お前、彼氏欲しいの?」
と、ベクから言われて気付いた。
「ずっーと、子供の頃からベクとばかり
一緒にいるから皆から誤解されて。
私だってもう高校生なんだから
素敵な彼氏が欲しいもん。」
と言うと、いつもなら子犬のように
キャンキャン沢山騒いで言い返して
くるのに、この日は
「へぇ~。」
とだけ言って、何故か着くまで無言だった。
ベク?変なの。
高校では新しい出会いがある!
と、期待していたのに何の因果か
クラスまでベクと一緒。
ため息をつきながら席に座ると
女子がざわめき始めた。
数人の男子と
お喋りをしながら入って来たその人は、
とても背が高くて、くっきり二重、
笑うと白い歯がとても綺麗で、
端正な顔立ちをしていた。
クラスの全女子に注目されながら
ゆっくりと歩いて来たその人は
私の隣に座った。
受験のとき、噂だけ聞いたことがある。
隣の市でピアノやギター、ドラムなど
色々な楽器が演奏出来るイケメンがいて、
その人もこの高校を受験したみたいだ、て
そんなことを思い出しながら
ボーっと見ていたら、ニコッと
笑いかけられ我に返った。
やだ、私ったら。
見つめ過ぎ!
恥ずかしい。
鼓動が早くなるのを感じた。
~続く~
🌹🌹
高校生・・・はぁ、戻りたいです。
ありがちな設定ですが
続きもお読み頂けたら嬉しいです。m(__)m
血液型も星座もベッキョンさんと
同じなんです。❤️
(同じ人、沢山いらっしゃると思いますよ。)
ここまでお読み頂きまして
ありがとうございました。
画像は全てお借りしています。
ありがとうございます。